チャプター 156

月の祝福

月の女神は、いつだって沈黙のうちに働いてきた。絶望が縁まで追い詰められた、その刹那にだけ奇跡を織り上げる。そして今夜――月光のきらめきの下で、彼女はこれまでで最大の奇跡を成し遂げた。

カミラの叫びが、月光の群れの領域奥深くにある小屋を貫いた。汗に濡れた寝具を指がきつく掴みしめる。癒やし手は胸を打たれ、手のひらに神聖な光を宿しながら、子をこの世へと導いた。侍女は震えながら女神へ祈りをささやく――恐れと歓び、その両方に揺れながら。

「押して、ルナ! もう一回! あと一回だけ!」

最後の力を振り絞ってカミラの身体が震えた。次の瞬間――泣き声。力強く、健やかな泣き声が、まるで狼の初め...

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